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無知の奥行き、わからないことの共有

2024.2.22(土)
  • CSLAB

日時
2025年2月22日(土)15-19時 (19時より懇親会)


会場
東京造形大学CSLAB及びその周辺
JR横浜線 相原駅よりスクールバス5分(徒歩15分)
*CSLABへ集合ください


企画:General Museum
主催:CSLAB

参加費無料
野外を散策するので防寒と歩きやすい格好でお越しください。
イベント詳細は、当日までに参加者の方々へお送りいたします。

お申し込み:https://forms.gle/yT3VvQNkP5j4HmyZ6


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ChatGPTなどの生成AIは、プロンプトと呼ばれる指示を送ることで、知りたいことを即座に教えてくれます。私たちに目的があり、知りたいことがあれば、AIは頼もしいパートナーですが、私たちが指示できない対象や思考の外側については教えてくれません。探索すべきは、答えのない問い、あるいは目的や問いの外にあるプロンプトなのかもしれません。

目的の外にはどのような背景が広がっているのでしょうか。選択されなかった目的、目的化されない非目的なものたち。図と地の関係のように焦点は目的に結ばれ、その外は背景として奥に退けられます。しかし、ルビンの壺のような図と地が反転する事態においては、地が浮上した途端、図となり、その外に新たな地が生成されます。

サッカー選手は試合中、ボールから離れた場所では休みながら、ボール(図)に集中しすぎると見えないスペース(地)を探しています。走ると同時に休み、図と地を相互に捉えながらゴールを目指します。しかし、とつぜん外から乱入してきた犬にボールがあたり、パスの軌道を変えることもあるかもしれません。そんな視野から外れたサッカーの枠組みの外にはどういったものが潜んでいるのでしょうか。客席の先に広がる山林の奥行き、巨大化するスポーツビジネス、異国の選手が話す未知の言語、太陽とボールの距離感、鳥の鳴き声、不可解な重力、ボールは友だちかもしれないが、芝生は踏まれて痛くないのか、寝転がって空を眺めてもいいのではないか。枠組みの外、その先には私たちが完全には知りえない「無知」の奥行きがあります。

本イベントは、CSLABの施設内のほか、周辺の山林やグランドなどを巡りながら、「知らないこと」や「わからないこと」を共有し、深めていく試みです。知識を増やしてわからないことを解消するのではなく、むしろ新たな「わからないこと」を発見し、探索します。自分の中でかたちをなしていないこと、焦点が合わず言葉にできないもの、存在していることすら気づいていない余白の領域、そういった「知らないこと」や「わからないこと」がありましたら言葉やイメージなどでお持ち寄りいただき、共に探索できたらと思います。



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