段差

Step
  • Intension
    高低差
  • Extension
    階段、坂、山

段差による艶消しの生成

表面の凹凸は色の「艶」を決定する。表面がなめらかになればなるほど艶が増し、凹凸が増えるほど艶消しになる。地面にも段差があり、高く登るほど遠くが見えるようになる。地面の段差は、遠くから見た地球の色をつや消しにする効果を持っている。
→ 色の現実_四角[ジョセフ・アルバース]の外

段差による過去の生成

地面の隆起と沈下は多様なグラウンドレベルを生み出す。居住地域では、そうした複数の地面の落差が垂直な壁として現れる。ある人の住居にとっての天井の高さが、隣のある人にとっての床の高さとなる。基準となる地は存在せず、多層的な地が混在する。そこでは、墓や遺跡や化石といった地面の下に隠されているはずの過去がいたるところに露出している。ある人にとっての現在が、隣のある人にとっての過去となる。
→ 長房のツアーでの「段差」