Profile

近藤愛助

Aisuke Kondo

1980年静岡生まれ。「記憶の再構築」をコンセプトに、写真、ビデオ、ドローイング、パフォーマンス、詩、そしてインスタレーションといった、多岐にわたる媒体を用いた学際的な手法で、リサーチ・ベースの作品制作を行っている。近年の作品シリーズ「物質と記憶」(2013年~現在)で近藤は、1907年に日本からアメリカへ移住し、第二次世界大戦中「トパーズ日系人強制収容所」に収容された曽祖父の半生を辿り、ルーツ、アイデンティティ、歴史の探求をしている。ドイツを拠点に活動する近藤は、自身の移民としての生活を曽祖父の半生と重ねることで、「世代間における記憶の引き継ぎ」を主な作品制作のテーマとして挙げている。また最近の活動として、19世紀末に始まった黄禍論など、西洋社会におけるアジア人差別の歴史に関するアートプロジェクトも行っている。

”YELLOW PEEL”|2023|Single-channel video|13:19min
”YELLOW PEEL”|2023|Single-channel video|13:19min