Profile

渡辺泰子

Yasuko Watanabe

旅と地図をテーマに、他世界や他者との接触、その境界の解明を目的とし制作を行う。作品における宇宙的・社会的視座の背景には、SF小説や天文学の一分野である地球外知的生命体探査(SETI)からの影響、また人類の移動や越境の歴史における想像力と開拓への関心が挙げられる。作品の造形性は遊びや遊びの感覚が用いられ、視触覚的な身体的リアリティを出発点にして時間・空間・重力のスケールを自由に往き来するよう展開されてきた。
個人での活動の他、Sabbatical Company や、Timeline Project の設立、運営に携わる。活動の複数性は、美術の枠組みにおける境界の解明としても展開されており、作品のコンセプトと目的を同じくして行われている。

「A MAP THEY COULD ALL UNDERSTAND.」展示風景(Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku, 東京, 2022)
「A MAP THEY COULD ALL UNDERSTAND.」展示風景(Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku, 東京, 2022)
写真:石川卓磨