ブランクーシ《空間の鳥》と税関
Site:アメリカ合衆国の税関
Generator:《空間の鳥》、関税法
Date:1927
1927年、写真家のエドワード・スタイケンが購入したブランクーシの《空間の鳥》がアメリカ合衆国に持ち込まれる際、合衆国の税関が《空間の鳥》を「芸術作品」ではなく「工業製品」とみなしたために裁判に発展。税関側は「工業製品」である《空間の鳥》に40%の税を課そうとしたが、購入者側はあくまで《空間の鳥》が「芸術作品」であると主張した(当時の関税法では芸術作品であれば無税となるはずだった)。諸外国からやってきた異物を審査するための場(税関)が当時としては先鋭的だった抽象彫刻の輸入を堰き止め、「芸術作品とは何か」というラディカルな問いを誘発するきっかけを生んだ。