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Maker日光、風雨など
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Date推定1970年代以降
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Medium積層合板の上に人工樹脂、印刷された紙など
新栄商店街は長房町の高齢化について考えさせる場所だ。代謝によっては消すことのできないものが蓄積し、世界を老化させていく。汚れたものを再びクリーンにしようとするクリーニングとは、エントロピーの法則に逆らって過去へ遡行しようとする虚しい行為でもある。外壁には、未来へ前進することを訴える選挙のポスターが貼られている。クリーンな服とクリーンな政治のある未来。しかし日光によって漂白され、風雨によって洗い落とされた壁はクリーニングの暴力的な本質を表現している。デコラージュされた外壁に残った純白の外装材は、白色の中に、新しさの感覚と死の感覚を混ぜ合わせている。