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Maker太陽
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Medium塵
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Object空っぽ
無数の太陽を通して空っぽの空を見る
空を見ている時、私たちは何を見ているのだろうか。空が空っぽの真空であれば、太陽からまっすぐに眼球に入ってくる光しか見ることが出来ず、太陽以外の領域は夜空のように黒となる。空の青い色の正体は大気中に浮かぶ目に見えない大きさの水蒸気や塵だ。波長の短い青は赤や緑よりも細かい塵にぶつかりやすい。そして塵の粒ひとつひとつが鏡のように青い太陽を反射する。私たちは塵を通して、粉々にされた無数の太陽を見ている。そしてその無数の太陽を通して、空っぽの空間を見る。空は目の前から無限遠まで続いているため空のピンボケ写真は存在しない。