《崩れるアスファルト》

八王子市中野上町でのジェネラル・ミュージアム❺:八王子市中野上町2丁目25-13

清水川の川辺の路地は「アスファルト」を鑑賞するのに適した場所となっている。大地は粘着質のアスファルトに覆われることによって「人工物」という観念に覆われる。しかしペンキの地衣類に覆われた天然酵母パンの看板はミクロな世界で微生物が絡み合う粘ついたネットワークに意識を向けさせる。パンは葉緑体が合成した炭水化物であり、合成樹脂のペンキと道のアスファルトは太古のシアノバクテリアの死骸から分離された炭化水素だ。土が残された川辺には酵母菌とシアノバクテリアが共生する地衣類が、そして川底にはシアノバクテリアのバイオマットが観察され、道のアスファルトとコントラストをなしている。そしてアスファルトと分離されたガソリンは自動車を動かし、その路面にひび割れのネットワークを刻んでいる。