《ドコモショップ楢原店》

八王子市中野上町でのジェネラル・ミュージアム ⓰:八王子市楢原町358-1

実体経済の利潤が天然資源という過去の蓄積に由来していたとすれば、現在の金融経済の利潤はどこからやってくるのだろうか。売り上げの半分も還元されない宝くじが売れ、決済されることのない国債が買われるように、そこでは未来の未決定性そのものが価値の源泉となる。奇妙なことに、finance〔金融〕はfinis〔終わり〕の無さによって駆動するのだ。
ドコモショップ楢原店では、金融と情報世界のポータルであるスマホを買うことができる。その店内はどこも「クリエイティブ」と「コピー」に埋め尽くされている。
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こうした文字列が意味へと着地することはない。それは欲望を投機するための空虚なシニフィアンだ。言語もまた情報エントロピーを消費しながら意味の死へと向かっていく。この宇宙は熱的死に向かっている。だが空間そのものがインフレーションによって膨張しているため、その「死」は永遠に完了しない。貨幣のインフレによって、資本主義もまた、死に続けることで持続していくのかもしれない。