《願入寺》

八王子市中野上町でのジェネラル・ミュージアム ⓫:八王子市中野上町4丁目32-1

中野上町にある唯一の寺、願入寺は大衆へ開かれた、お酒も飲める浄土真宗の施設となっている。寺号額の下では「BAR」のLED看板がともり、「願い」と「酔い」を交差させている。親鸞は「悟り」を、死によって実現する自/他の区別を超えた宇宙との一体化と捉えた。主体的な意志や意識、つまり自力に頼ろうとすればするほど真理は遠ざかるだろう。
アルコールは物理的に脳神経を麻痺させ、意識の活動を低下させていく。それは唯物論的「安心」への道だろうか。あるいはまた、世界を知覚することの究極において人は自己を失うのかもしれない。親鸞は言う。「人間は自覚の究極において自然の大道に帰し、自然は人間を出生し、人間と同感するものとなる。」