Practices

美術館で制作した詩を公開する

Showing poems made at museums
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=99412310
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Taisyo - photo taken by Taisyo, CC 表示 3.0,

都内美術館の収蔵品に添えられた言葉を書きとって制作した詩を、全国のコンビニエンスストア(ローソン、ファミマ、ポプラ系列)のネットワークプリントによる印刷で公開するほか、佐藤または原口に対面で出会い要望した場合も、その場で詩を公開する。

参照:「美術館で詩をつくる」

Site

コンビニエンスストアのネットワークプリントまたは対面

Generator/Organizer

佐藤史治と原口寛子

Date

2023年7月31日(月)–8月30日(水)

Access

1.
全国のコンビニエンスストア(ローソン、ファミマ、ポプラ系列)のマルチコピー機のパネルで「プリントサービス」を選択した後、「ネットワークプリント」をタップ。下記のユーザー番号を入力すると、印刷して読むことができる。

*印刷代として1枚20円が必要

ユーザー番号: 69X5TCYPZR
登録名: MuseumPoems.pdf
有効期限: 2023/08/30 20時頃

2.
佐藤または原口に対面で出会い要望した場合も、その場で詩を公開する。

Link

美術館で詩をつくる
https://generalmuseum-site.com/practices/making_poems_at_a_museum/

Document

「美術館で制作した詩を公開する」では、「美術館で詩をつくる」にて都内で制作した3編の詩を公開した。公開方法は、全国のコンビニエンスストア(ローソン、ファミリーマート、ポプラ系列)のマルチコピー機が備える機能の一つネットワークプリントを利用した。本作で取り扱った展覧会のキャプションは、美術館及び美術作品というユニークでオリジナルな場所/ものにおかれる印刷物である。作品発表場所をコンビニエンスストアとすることは、都市(特に東京)に集中する文化施設と作品に触れる機会と言葉を分散させる試みである。

ネットワークプリントは、データをクラウドにアップロードする際にユーザー番号を取得し、その番号をシェアすることで、誰でもコンビニでプリントアウトすることができるサービスである。これまでアーティストが関わった例として、奈良美智が2012年原発再稼働反対デモ用に自作の画像使用を許可したプラカードのほか、菊村詩織が発起人となった「岡山芸術ごっこ」のZINE公開も記憶に新しい。

A4版にレイアウトするにあたっては、センター揃えで1センテンスごとに改行して文字組を行なった。数十行に積層された言葉は、ツボかなにかのオブジェのような輪郭を作り出す。美術館で書きとられた言葉による詩行と相まって、その輪郭に与えられた「キャプション」のように読みとることもできるかもしれない。

今回の公開では、沖縄県から宮城県まで、合計12部のプリントを確認することができた。なお、期間中に対面で公開を求められることはなかった。また、冒頭で「全国」のコンビニエンスストアと述べたが、実際のところは店舗も都市部に集中している。作品の公開方法については、さらに検討を重ねたい。

 

Porject
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2023.6.30–7.31